ルーマニア歳時記
12月25日のクリスマスはキリスト教の行事であるが、それが入ってくる以前の古ヨーロッパでは、もともと太陽の新生を祝い、冬至を大切な儀式として祭っていた。偶然なのか、キリストの誕生とその日が重なったといわれている。
宿り木(ヤドリギ)は神聖な木として崇められ、常緑樹の柊(ヒイラギ)は儀礼の祭の貴重な道具であった。日本では節分の夜、柊の枝と鰯の頭を門戸に挿すと悪鬼を払うといわれている。